バラと紅茶と私達

 今日は千葉にシギチを見に行きます。二人で。気温は爽やかで、いい天気。これですよ、これ。
 場所は谷津干潟。ですが、到着して干潟の様子を見てみますとまだまだ海水が満ちて干潮まで時間がある様子。シギチはいない。千葉港の干潮時間は調べたのですが、なんだかラグがあるのでしょうか。それとも、調べ方自体が悪いのか。オオヨシキリだけ元気にさえずっておりました。



 想定内、バラ園の方を先に見物します。ゲート前の表示を見るとバラ園の具合は20%と表示されている。咲き方は小ぶりとか、早咲きの品種がメインとかそういったことでしょうか。せっかく来たのです、そのまま入園します。
 中に入ると普通に見応えのあるバラ園が広がっており、これが20%とは100%でどうなるんですかと思いますよ、私は。
 もちろん、まだ蕾の品種もありましたが殆どは開花していたように思います。


 去年は蕾しか拝めなかった緑光も今年は二輪ほど咲いており、やっと本物の花を目の当たりに。桜で言うと鬱金に近い色味でしょうか。バランスでいうと緑2白8くらい。想像よりはうっすらだなぁという感想を持ちます。思ったより白い。
 どうなんでしょう、品種的に赤以外はパステルチックな色味に薄めの色味になるものなのかもしれません。知りませんけど。
 となると、やっぱりクリムゾンコンクエストの真紅がどうにも印象的でバラの中では一番好ましいかと思います。花がやや小ぶりなのも好印象。
 ただ、高台から全体を花畑のように俯瞰して見ると、オレンジや黄色のバラも良いアクセントになって素敵と感じます。こんな晴れの日であれば、宝石箱のようで⋯というのは些か陳腐でしょうか。
 バラは香りも楽しめるということでいくつか試してみます。総じて甘いだけではない結構酸味のあるピリッとした印象です。まるで蜂蜜のようだと発想しましたが、あまりに馬鹿みたいなことを考えていると気がついて口をつぐみます。
 一角には青いバラの展示もあり、興味をそそります。青いバラといえば不可能の象徴でありましたが、サントリーとオーストラリアのフロリジーンが2004年に青い色素の入ったバラを発表しています。2009年に品種アプローズとして販売されているとのこと。実際の色は、それ以前に人工交雑で誕生した最も青っぽいバラ、青龍も含めて薄い藤色と言う印象。
 アプローズはパンジーの色素を遺伝子を組み込んであるそうですが、今後もより青いバラに向かって研究が進められているとか。ロマンですねぇ。
 人工交雑のものは紫バラと呼ばれたりするようですが、それはそれとして見事な藤色で大きな花が咲いており、普通に見事です。
 敷地も広く、品種も多い、思った以上の見応えに満足いたしました。

 見ているだけとはいえ、あれだけのバラ園を歩き回りますと結構消耗します。補給の時間です。
 谷津の駅前まで歩きますと、今日のお目当て、谷津cafeに行き当たります。規模は大きくはありませんが整然ときれいな商店街の一角、おしゃれで紅茶なcafeが現れました。私はそんな雰囲気に慣れないもので、若干の気後れを感じますが、今日はそんなこと言っていられない、そんな気がするときもあります。
 案ずるよりもと申しまして、こなれた感じは出せないものの、なんとかかんとか、ケーキと茶葉を選びます。私はウバ、彼女はキャンディ。ガラスポットに入った紅茶を冷めないように下からキャンドルで保温するシステム。初めての事だらけですが、興味深かく楽しく体験します。一緒に頼んだポテサラチーズのトーストサンドとケーキを紅茶で楽しみます。
 ここで、紅茶がサラリと飲めることに驚きます。渋みをあまり感じない。昔実家で飲んだ日東紅茶の渋さが思い起こされますが、その渋さがない。不思議です。砂糖を入れなくてもむしろ美味しい。サンドもケーキも美味しくて幸福。そんな雰囲気を感じます。
 どうでもいいですが、ウバとキャンディ。漫画か短編のタイトルみたいだなとなんとなく妄想します。乳母とCandy。乳母のほうが主人公ですかね。いや、Kで始まるキャンディですね。スリランカの地名です。スリランカ出身の乳母の話?
 帰り道、英国恋物語エマの話を聞かせてもらいます。まさかの伏線⋯なわけないですね。キャンディ出てこないし乳母じゃなくて家庭教師だしメイドだし。勝手な妄想をここにお詫びをいたします。

 それにしても、紅茶への苦手意識の克服は私にとって良い結果でした。
 しかし、後で調べてみますと、ウバは苦みと香りが強いのが特徴らしいと知ります。結構甘く感じたのですが。
 きっと、私の舌が経年劣化で苦みを感じづらくなっている所為かもしれません。もしくは、店員さんの入れ方が、温度管理等しっかりしていて苦みをそんなに出さずに入れてくださった、プロの技を存分に発揮されたのだろうと考えます。実家の日東紅茶はキンキンに沸騰させたヤカンで入れていたものなぁ。
 とにかく、ちょっと紅茶に興味が湧いた、そして紅茶好きを少し理解したような素敵な時間でありました。

コメント