神代植物公園

 

 本日は神代植物公園に出かけます。二人で。この規模の植物公園ともなれば、何かしか見頃のものがあるだろうという安心感があります。なかなかの人手で駐車に手間取りますが、第二駐車場のにまわるとスムーズに。やや、早めの時間に温ねたことが功を奏しましたか。
 早速、散策してみますと、流石に桜は葉のほうが優勢。葉の色はまだ若々しく、花の数は少ないながら、このくらいの割合のほうが爽やかさが増す印象。
 萌黄の生地に薄桃色のポイントを控えめにあしらったシャツなど良さそうなものですが。
 
 余談。日本での最大勢力の染井吉野。その寿命はおよそ60から80年と言われています。そして昨今、寿命を迎える個体が多いのだとか。となると、そのまま染井吉野に植え替えるのかと思えば、そんなこともないらしい。代替として注目されている品種は神代曙。染井吉野と比して、見た目も遜色なく、枝が横に広がりにくく管理がしやすい特徴があります。今後は、神代曙がどんどん勢力を広げていくのかもしれません。で、その神代曙の原木がここ神代植物公園にあります。


 今日の主役はツツジだったようです。どの品種も、総じて満開。これまで気に留めてこなかった、目にする機会のなかった、いろいろな品種が長屋の住人のごとくぎっしりと植えられています。これは見事です。
 白、赤、真紅、桃色、コーラルピンク、薄紫と多彩な色彩もさることながら、花の大きさ、花弁の形状など多様な品種があることに驚きます。
 特にクルメツツジ系が充実。気になった品種としては、今猩々でしょうか。猩々といいますと人語を解す猿の妖怪ですが、もともとはオランウータンのことだといわれています。ただ、この品種のイメージとしての猩々は能の演目の猩々のことで、深紅の衣装をまとって出てくるのだそうです。正直おどろおどろしい、毒々しいともいえるような赤紅。イメージにひったりです。
 ほかには、朝焼けの空の色のような雲の上、春の曙とか、普通に真っ白な暮の雪などが印象深く記憶に残りました。
 

 正面ゲートに抜けてくると、何やら企画展が開催されています。まずは山野草展。多分、有名山野草愛好家の皆さんが育てた珍しいであろう山野草が展示されているのでしょう、たぶん。私の山野草知識のなさもありましょうが、楽しみ方がわからない。育成者を見ればいいの?品種ごと?きっと珍しいのでしょうけれどマイナーな品種ばかりなのでしょうかちょっと地味。私の山野草レベルが低すぎてということでしょうが、レベルアップは図りません。    
 一角にサクラソウ園芸種の展示がありました。この間、自生する原種を見てきたばかり。これにはわたくしでも興味を持って対応可能です。本日の気になる品種は南京小桜。小さく、白く縁取りされた桃紫色の花がかわいらしい。


 



 シャクヤクやシャクナゲなど名前は聞けども、姿がわからぬ花たちをいくつか確認しつつ、温室の方へ向かいます。熱帯植物、睡蓮、多肉、蘭などが展示されているのです。私の目的は睡蓮。今年もフォックスファイアを見たいと思っていたのです。
 熱帯植物コーナーを抜けていきますと、一番目に美しかったのはヒスイカズラ。あの花びらの色はつい見とれてしまいますね。
 そして、お待ちかねの睡蓮コーナーに行きますと、去年より展示が閑散としています。よく言えば整理されているということでしょうか。ちょっと寂しく感じます。フォックスファイアもありませんでした。では今日の品種はエルドラド。黄金の都を思わせるかどうかは人それぞれでしょうが鮮やかな黄色が素敵です。エステバン。
 
 手順に薔薇園を散策…するほど開化はしておらず。あと2~3週間というところでしょうか。ドイツ生まれの赤い蔓薔薇だけが元気に咲いておりました。
 公園を出て、水生植物園にも立ち寄ってみますがアヤメ、ショウブ、バショウにも時期が早く見どころは特になし。ただ、涼しげな木道を歩くだけでも気持ちはよいです。
 ついでに深大寺を少し見物します。寺紋は桜。ほんのり漂うお線香の香りが鼻腔をくすぐりなごみます。戯れにおみくじなどひいてみますと、まさかの4か国語。結果は小吉。slightly good luck。国際化の時代です。
 ちょうどご飯でもと思い、さまよいますがどこも満席。そば饅頭も魅力的でしたが、蕎麦パンなるものを食べ歩き。私は切り干し。隣で餡をハムハムしているのを眺める。
 車に戻り、帰宅の途。何とか蕎麦処を探してみるが、残念どこも満車、満員御礼。結局、三鷹の駅前というか市役所のそば、藪乃大作さんにておそばをいただく。正統派の更科。腰が強い。食べ応えがあります。話の流れで店員さんにおかめ蕎麦について聞いてみると、いろいろな具が入ったものとのこと。どうやらそれをおかめの顔みたいに盛り付けるらしい。福笑いか。歴史と洒落。あ、天もりおいしくいただきました。タヌキもおいしそうでしたね。
 蕎麦で頭がいっぱいで、青木屋さんの武蔵野日記(バーム生地でクリームを挟んだミニロール)特にストロベリーを買い忘れまして、指摘されて気が付きます。流石にまた今度。支店も周辺に何軒かありますし、いつかまた機会もありましょう。あの強烈な苺フレーバー。癖になるのですよねぇ。

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