多摩森林科学園

 御衣黄を見物するために今年も多摩森林科学園を尋ねます。去年はさくら園が整備中とのことで保全林のみの見学でした。桜はそんなに見られませんでしたが、初めてキビタキに出会ったのを覚えています。
 今年は、桜園もフルではないが公開されているとのこと。そして今回は二人。楽しみです。
 何より、爽やかな風の吹く、晴天。

 駅からバス

 二人ということで移動は自転車ではなく、車で。コインパーキングに車を止めて歩いていきます。ちなみに高尾駅周辺の12時間駐車は上限800円程度が相場のようです。東京都と考えると、安く感じます。
 駅から森林科学園まで徒歩10分の500m程度。ですが、上り勾配です。ここはバスに一区間お世話になることにします。
 が、普段バスなど乗りなれないものだから、降車ボタンを押さずに、目的のバス停をスルー。押さなきゃ。怒られはしませんでしたが、たいへん申し訳ない結果に。




鬱金はあった、御衣黄はいずこ

 鬱蒼とした、樹木保存林を抜けて桜園へ。遅咲きの八重桜がちょうど見頃を迎えています。
 でも、あれさ、肝心の御衣黄は何処だろうと歩を進めます。桜は斜面に植えられておりピクニックというよりは登山に近い感覚。なかなか現れない緑の桜に、ちょっと焦燥が募ります。別にゆっくり楽しめばいいのに。
 いくつかの斜面を登って、まず出会ったのは鬱金の方。やや黄みがかった緑が満開一歩手前ぐらいでしょうか。これは、御衣黄にも期待が膨らみます。花弁の八重な感じも素敵です。
 ずんずんと斜面を登っていくと、関山ベンチなる、スタジアムのように斜面に並べられたベンチが見えてきます。山間の休憩場所としての趣がゲージマックス。素朴な作りながらこういうのがいいと思う。
 その側にある満開の八重桜。八重の淡い桃色の花弁は花の中心で濃さをまし、艶めかしい、色っぽい印象を受けます。品種は松前更紗。更紗とは、イメージピッタリの名をつけるものです。今日はこの品種を覚えて帰りましょう。
 

DNAの話

  さまようこと数十分。ついに御衣黄を見つけます。逆光っぽいのはマイナスポイントですが、今年も鮮やかな緑を拝見できました。しかし、御衣黄の下ではいろいろイベントが起こっていて、御衣黄のことをあまり覚えていないというのが本音。伝説のあの木じゃないのですから。
 ところで、通りすがりのおばさんが、案内板を読んで「御衣黄と鬱金は遺伝的に一緒」と話しながら私たちの脇をすり抜けていきます。「??」。
 どういうこと?と思って、私も案内板を確認します。確かにほぼ一緒と書いてある。詳しく見ると、御衣黄は鬱金の突然変異したもので、形質の塩基配列が違うほかは一緒なのだとか。遺伝子検査の限界で遺伝子は一緒と出ますが、検査的にかからない部分で違いがあるということらしいです。納得。



帰りは徒歩で

 去年は見られなかったさくら園を無事に観賞し、御衣黄、鬱金も拝見。満足して帰途に就くことにします。帰りは下り。そして、ここから高尾駅に向かうバスがないようなので、徒歩で駅まで向かいます。途中、見事に咲いていた淡い感じの八重桜は「スザク」。あの4神がモチーフなのではなく、京都は朱雀通りに由来する名前らしい。淡い桃色のほわほわした感じは、朱雀の雛を連想させられます。でも違うみたい。
 さらに下ると鬱金が一本。日当たりがいいのか、山の斜面に咲くものよりもだいぶ元気に見えます。これは見事。

ケーキ!!

 帰りにまったく行きつけないおしゃれなカフェにてケーキなどを食らいます。マロンケーキ。甘くて洋酒の風味が利いてうまい。
 ナイフとフォークが用意されたのだが、フォークの裏派、表派でちょっと話し合い。楽しきひと時。




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