筑波山

 埼玉県には水族館が御座います。海に面しない県であるのに。
 海はなくとも、川があります。荒川利根川入間川。
 割と淡水にこだわった水族館が羽生市にあるのです。
 カワウソ、チョウザメ、コイなどなど。個人的には荒川水系の解説動画が面白かった印象があります。
 企画展もニッチで、私が訪ねたときは魚道の意味と種類についての展示でありました。面白かった。26/01/08まではネイチャーポジティブについての展示がなされているそうです。自然の保護を現状維持だけでなく、失われた自然、生態系も回復させていこうというムーブメントのことらしい。
 言葉と意味にマッドサイエンティズムを感じつつ、なんでしょうMTGで言えば黒青緑のような、イメージを持ちます。ちょっと面白そうですよ。
 ですが、その情報を知ったのは今これを書いている現在の話。当時、駐車場に着いた頃には全く下調べもしていなかったのです。たまのデートにまったく行き当たりばったりです。ですがそれが功を奏す場合もあったりなかったりします、わからないものです。
 水族館の駐車場に着いたしばらくして、もうちょっとドライブしたくなった私は、水族館をスルーして筑波山まで足を延ばすことを提案します。普通に呆れられそうなものですが、ああ、そうするの、みたいな仏ムーブにて承認されました。ありがたいことです。 

 急遽の茨城に向けてのドライブ。一般道を東へ向かいます。途中、渡良瀬遊水地をかすめて茨城へ。平坦な田園風景を楽しみながらのんびりと走ります。知らない道を走るということは楽しいもので、どこにでもありそうな景色の中に茨城っぽさを探しながら1時間ちょっと走りますと見覚えのある丘陵が現れます。やってきました筑波山。突然の標高877mはなかなかの風景です。
 ナビに従い筑波山を登り始めると、唐突に見覚えのあるまんじゅう屋さん。沼田屋さんだ!
 タイヤをきしませるような勢いで駐車場に吸い込まれます。実際には巻き込みの確認もしています。こちらのかりんとう饅頭は、サイクリスト御用達。出来上がり間もないまだ温いサクサクと軽いあげ饅頭は至高の一品なのです。時間をおいてしっとりしたものももちろん美味しいのですが、こちらを訪ねたならばバラでサクサクをいただきたいところ。かりんとう饅頭と、個人的お気に入り梅餡で青梅の甘露を包んだ梅饅頭を購入してほっくほく。
 筑波山には男体山と女体山がありまして、私が普段自転車で回っているのは 女体山の方。今回はお試しで男体山、筑波山神社の方に向かいます。
 以前、こちらをかすめたのはもう5〜6年前の1月。初詣渋滞でスルーした思い出があります。そういった意味では今回はリベンジです。



 神社には思ったぐらいの人出があり、社務所の設備も整っています。流石は観光地。
 形ばかりの参拝をして、さらに登ったところにあるケーブルカー宮脇駅へと登ります。いちいち傾斜がきつい。
 しかし現金なもので、駅舎について切符を買い 並んでケーブルカーを待っていると正直 ちょっとワクワクします。筑波観光鉄道が運営する この路線は何やら 100周年とやらで、記念の昔ながらの 硬い 切符が販売されていたりしますが、初めて来た 私には、 風景が プリントされた普通の切符の方が普通にありがたく感じます。

 そういえば、初めてのケーブルカー。海外のケーブルカーの映像などはよくよく拝見したことはありますが、実際に乗るのは初めてでした。
 まず驚いたのは、傾斜がえげつない。どんな角度になってるんですか と、心の中でツッコミが止まりません。本当に山を切り開いて作られた線路。もちろん ケーブルが 動力 なのですが、きちんと普通の鉄道のようなレール が敷いてあります。なるほど。
 出発してしばらくは 単線で進みますが、すれ違いの区間だけは 複線になります。その切り替えがまた興味深い。
 窓の外に野鳥を探しながら、おとなしく座っていますが 、気持ちはやはり ワクワク。そして やはり 傾斜が気になって落ち着きません。擬似的ではありますし スケール感も違いますが 宇宙飛行士が感じる G みたいなものを私も感じてあるように思います。ほぼ 垂直。自転車 登板は絶対無理。RV でもきついんじゃないかな。総じて楽しい体験でした。帰りも楽しみです。


 山頂駅に着くと、いやさ 、ガチの山頂はさらに上みたいですけれどレストランやお土産屋さんなどが軒を連ねています。観光地。所々 望遠鏡など設置がしてありますが、そこは バードウォッチャー、 持ち込みです。が、特に鳥の気配はなく、ちょっと寂しく感じます。普通に景色を楽しみ、お土産屋さんをさらりと観察します。
 古式ゆかしい 木刀 やら キーホルダー やらが並ぶ 中、クラフトぽいビール 。食事に関してはかなり 現代的な部分もあります。もちろん 古式ゆかしい ご当地どんぶり 、定食みたいなものもちゃんとあります。ちょっと私のわがままで、お昼ご飯は下山をしてからとさせていただくことにいたしまして 食べ物はスルー。2回 展望台のフードコートみたいなところもありましたが 後ろ髪を引かれる思いで そこも スルーします。これが正解だったかは正直 聞けていません。その展望台の屋上からの眺めもなかなか素晴らしいもので、まっ平らな 茨城県を堪能できます。600m ほど尾根を歩けば、女体山の方にも行けるのですが、さすがにそれは パス。さて 下山しようと思います⋯と。
 1時間に3本の運行。上りの際はガラガラだったはずが、帰りはなぜか 駅舎に長蛇の列。どういうこと? 計算が合わないじゃないか。
 考えてみれば不思議なことはなくて、普通に昼過ぎて、下山するお客さんが増えたこと、自分の足で登山をして ケーブルカーで帰るお客さんがいること、その辺りが原因でしょう。全く 満員電車が嫌いすぎて冷静な判断ができなくなっておりました。
 ケーブルカーの座席数はそんなに多くなく、一体どうするものかと思っていたのですが、普通に立って乗ることも OK で結構 ぎゅうぎゅうに人が 詰め込まれます。びっくり。全く 私の電車のような乗り物に対する感覚 みたいなものが結構上品なものなんだなぁと反省するべきなのか 何なのか。
 帰りの電車は重力のためか 上りの時よりも早く 感じます。体感的なものなのか それとも重力の感じ方によって体の楽さが違ったのか。
 帰りには 登る 時には気づかなかった山道のお土産屋などにも目が行きます。そういえば ガマの油が有名なのでした。お土産屋のおじいさんが実演を始めようとしていたようでしたが、気にせず 下山します。ただ途中、 杉山武道具木刀製作所の看板 店舗を発見します。めちゃくちゃ面白そうなんですけど。杖や棒なども 作成しているようで、看板にラインナップとして記載されています。しかし 残念ながら シャッターが重くしまったままで、休みならいいのですがこれは 閉業もありえる そんな気がする佇まいでした。漂う昭和感が懐かしい。目利きと技術が必要な商売でしょうし、昔ほど 木刀なども 流行しないでしょう。杖 などの準備 需要はむしろ 伸びそうな気がしますが、どうなのでしょう。運動器具としての棒や杖 、いいと思います。

 下山した後は、梅まんじゅうで空腹を繋ぎながら、下妻のココスに向かいます。
 一度来てみたかったファミレスです。
 私はチキン ジャンバラヤ、向かいでは 何やらハンバーグが包まれています。
 こちらのチキン ジャンバラヤは D と比べてサラダが ご飯の上に乗っていたり そしてさらにその上に温泉卵が乗っていたり 大変 豪華になっておりました。非常に丁寧な作りで大変美味でした。
 S のグループに属さない ファミレスの 丁寧な もしくは1点突破な 豪華 さに ちょっと心を動かされる 食事でした。
 今度は女体山のロープウェイにも登ってみたいところ。いつかまた来たいものだ。
 

 

コメント