前々から気になっていたのですが、企画展があまりにつまらなそうなので、すっかり 後回しにしていた 埼玉近代美術館。黒川紀章のカプセルマンションが展示されているとのことで一度見に行きたいと思っていたのです。
別名 MOMAS。
musium of modern art Saitama
休日を健全に過ごすさんがため、朝からいそいそと出かけます。常設だけなら200円。×2を支払って入館します。企画展を頑なに拒否する大人げない態度を堅持。ここは譲れないところ。
常設展の入り口では、サイケデリック招き猫がお出迎え。
実はこれが飯能出身の彫刻家、永井天陽さんの作品であるとあとから知ります。アクリルで人形やら何やらを包んだ作品を多く手掛けているそうです。色付きのアクリルの独特な光沢はたしかに良いものであります。遠回りの近景。
ここからは、印象に残ったものを記録しておくことにします。
クロード モネ(ヤング)
ルエルの眺め
睡蓮 で有名な印象派のモネの作品。点描 に至る前の とても スタンダードな手法で描かれている。睡蓮のようなどかんと度肝を抜くようなインパクトはないが、色使いが綺麗でのんびりとしたいい作品だと思う。こんな景色のところで釣りをしたり 、バードウォッチングをしたいものです。
ジョルジュ デ キリコ
バレー スエドワの壺の舞台背景幕。
正直、この美術館の中での一番のお気に入り。この方は形而上絵画の大御所。ピカソにも一目置かれていたとか。ゆがんだ 風景の中にオブジェを設置するそんな画風。
通りの神秘と憂愁、が有名。ルパンの映画にも出ていた気がする。ここにある作品の好きなところは、明るい日差しの中の風景でそこに人の生活はあるのだろうけれども、なぜか人を感じさせない不思議な空間。 寂しいとも感じないし、人恋しくもならないのだけれども、その空間にいたくなるような気がして、なんだか 見入ってしまう。
私の中の好きな絵画ランキングで、上位にランクインしていたモネの睡蓮。これは 順位の変動がありますよ。インパクトという点では 睡蓮 ですが、こちらには静かで静かな魅力があります。
もしかして私は音を感じない絵画が好きなのかもしれないですねぇ。
フェルナン レジェ
誕生日
タペストリー。線の太いエキゾチックでラスタなデザイン。単純に印象深い。
タイガー立石 ぐにゃぐにゃ 世界の冒険
(たくさんのふしぎ)
絵本。空想上 もしくは実際にある面白い 家を集めた 絵本。普通に絵を眺めるだけでも面白い。先の黒川の中銀カプセルマンションものっていた。別に飾ってあった ポスターなども見るに、すごく ポップなセンスの人なんだと思う。同じぐらいの時代になるのかわからないが YMO とか モンキーパンチが思い浮かぶ。
内藤 五琅 煙雨
人間国宝 の父を持つ 浦和在住の日本画家。彼女はこれが気に入ったという。仙境のような、松林図屏風(長谷川等伯)のオオソリハシシギ版。調べてみると、この方は結構 鳥の絵を書いていらっしゃるようで、その点においては ポイントが高い。
実は 9月のうちに来れたのは、割と幸運だったかもしれません。そのうちまた入れ替わるのでしょうから。

1階の外には 彫刻の展示があります。もっとも 彫刻 自体は公園のいたるところにありますが。
さしあたっては 空の柱を無限に伸ばす 空想をしたり、階段を上から見るか下から見るかを話し合ってみたりします。
下に彫刻一覧のリンクを貼りますが、気になったものをいくつか書いておきます。
空の柱。
3mほど 伸びた石の柱。多分 折れている。表面には無数の傷がある。
階段。
階段の途中、上中下に3人の少女。三者採用の表情が面白い。
Negative ball。
四角い岩を玉状 にくり抜いて、球を表現した作品。何もない四角以上の空間を認識せざるを得ない。
風の中で。
噴水の中にあるサックス。周りの状況から工事中 かと思う。周りがそうなだけで これはこれで完成形。
子午線1993
クレーンを改造して、ただの LINE 引きに。タイトルを聞いてあー、と思う。
這うものたちの午後の眠り。
どう見ても遊具や ベンチだと思いまし
た。
ドッキング
近代美術館の建物にぶっ刺さった 何か。初見でこれに気づける人はすごいと思う。私には無理でした。
momasの彫刻紹介 ついでなので和風の庭園など 散策してみます。歴史のありそうな謎の建物では、お花の稽古の準備 なのか 長机に黄色い花を 山積みにしておばちゃんが2人 つまらなそうに向き合っています。集会所 みたいに使われているのでしょうか。
東側の門はちょっと歴史のある感じ。そこから外に出ると、ブルータリズムでドミノシステム っぽい マンションが目の前に。そういえば 、ここの周辺の区画はおしゃれっぽい建物が多いなあと思わざるを得ません。浦和の駅前ですからねぇ。
最後に 、中銀カプセルマンションの展示を見に行きます。公園の一角に置かれた それは、さすがに開けて中に入ることはできません。ドアや窓から覗き込む感じで、ちょっと変な感じですが当時の近未来が 中に詰まっていました。壁に埋め込まれたブラウン管テレビ、まだ カセットテープになる前の大型のオーディオテープみたいなもの。やや狭い 秘密基地のような感じがとてもロマンを感じます。そして それが カプセルごとに 持ち運びができて 土台 さえあれば そこにすぐ引っ越しができるというコンセプトがすごくすごく合理的でかっこよい。規格の統一ってのもポイントが高い。
しかし、今時になれば コンテナハウスとかプレハブハウスみたいなものが普通にあります。それと の差異をどこに見出すか。⋯やはり 外観のコンクリ打ちっ放しと
、その未来感でしょうか。多分 秘密基地への憧れ みたいなものなのでしょうけれど、もう時代遅れなものなれど 、やっぱり素敵に見えました。自分の空間というものを考えたり、趣味に没頭する時にちょっと思い出すんだろうなぁ、この建物のこと。
いざ帰る 段になって、彼女から「椅子は?」と質問を投げられます。カプセルマンションが見たすぎて、すっかり失念しておりました。なんだかんだ 他にも 見どころが多かったですし。
ジョリパに移動し、椅子について語らいます。確かに 建物内に配置されている珍しい 椅子がたくさんあったはずなのです。
私が思い出せるのは、タイガー立石の絵本のコーナーにあった本を開いたような と言うか 手のひらを上にして両手を合わせた形 というか、そんな面白い椅子。確かにそれは、momasがコレクションしている椅子でした。
ロビーの大理石のベンチに座らずに、柱の影に ちょこんと置かれた 椅子に満足気に座っているおじさんのことも思い出します。あれは コレクション椅子だったのか。今更ながら、椅子を探してもっと 散策するべきだった、後悔が押し寄せます。
そこで彼女が、スマホのアプリを開きスパイ ファミリーのコミックの表紙を見せてくれます。そこには巻ごとに登場するキャラクターと共にちょっと面白い椅子が書き込まれています。近代美術館の資料と照らし合わせてみると結構 、同じ椅子がそこに描かれています。本当にもったいないことをしました。ある種の 聖地巡礼ができたはずなのです。
たらこと明太子が 大盤振る舞いすぎて、ちょっとだけ 塩分が気になる カッペリーニをもそもそと 口に運びながら、美術館への再訪を約束します。その際には館内の2階3階と回らなければなりません。今日は残念ですが、楽しみは増えました。向かいでは、いくらとサーモンが器用に消失。いくら、好きなんだなあ。
さて デザートは舟和の直売所。私は季節のあんこ玉「かぼちゃ」、彼女は巻き どら焼き 安納芋。実に舟和らしいチョイスです。リニューアルされてから人が多くなって、足が遠のいていた こちらの販売所。やはり 季節のあんこ玉は美味しいので、またちょくちょく 来ようと思います。次回のあんこ玉は何味だろう。
また行くことになるであろう 埼玉近代美術館。正直 大変楽しめました。記念の絵はがきと チケットはちゃんと保存しておこうと思います。
私の若い頃は、水族館、美術館、動物園、などはハズレのデートスポットという風潮が、少なくとも私の周りにありましたし、私もそういうものかと思っていました。今にして思う、そんなことは、ないぞと。ですが、その(今にして)という言葉が、当時の説明になってしまいますね。









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