瓦葺伏越

 



 土曜日、起きて幾ばくかの家事をして、布団を干し、そのままサイクリングに出かけます。今日の目的地は、瓦葺伏越。年に一度は訪れたい、見沼代用水の西縁と東縁の分岐点です。
 ズドンと直接向かってもおもしろいのですが、今回は芝川を遡上するルートを選択します。それにしてもいい天気です。
 キッチン とれたてを過ぎたあたりで、水は用意してきたのにあれだけ買い置きしておいた 塩タブレットを まるっと忘れてきたことに気がつきます。
 この快晴の天候を鑑み、そのうち コンビニに寄らなきゃなーなんてことを思いますがまだ水もありますし、まあ そのうち 出くわすでしょうと この時はすごく気楽に考えていたのですがねぇ。
 芝川サイクリングロードに入ってから天端を走っていると どうにも面倒くさくなって、結局、堤防下の道路を走ってしまうのが 私 あるある。
 ちょろちょろ とローディの姿は見かけますが そんなにたくさん と いうわけでもない。 散歩の人もそんなに多くない。
 同僚の話だと、気温が高すぎて普段は満杯に混んでいる水辺のある公園も 閑散としているという話を聞きました。そういうものなのでしょうか。空いている方が嬉しい私は、もしかして狙い目か?などと。

 芝川サイクリングロードを終点まで走り水神社。見沼通船堀を見沼代用水東縁に向かって走ります。ほどほどに生えた雑草が爽やかに感じますね。これ以上丈が伸びるとちょっとむさくなっちゃうライン かなと。2025年の 見沼通船堀のお祭りは8月20日らしいです。 機会があれば実際に運用される運河を見てみたいような気もします。 とりあえず今日はこのまま抜けて正面の木曽呂の 富士塚 に登りましょ。

 木々に囲まれた富士塚は、涼しげな雰囲気です。実際にはふつうにじっとりしていますが、木々が日差しを遮る点においてアドバンテージがありますね。こちらの富士塚はあまり装飾品がごちゃちゃとしておらず、そこがお気に入りのポイント。
 さて、このあたりで、水が心もとなくなってきました。

 そこそこの距離を走ったのか、それとも暑さと渇きで永遠を見たのか、やや気が遠くなりながらもなんとか自販機のありそうな公園にたどり着きます。正確には道路から自販機が視認できた公園に吸い込まれます。自販機の気配のない公園自体はいくつも通り過ぎました。テント可であったり、なにかイベントをしていたり、総じて楽しそうではありました。何かの機会に椅子でも持って、探鳥でもと思いますが…今ではない。水分優先。
 実際に立ち寄ったここ、見沼公園は駐車場も広いし、自販機は充実、広場には独特のオブジェ、広大な芝、とてもいいところです。また、訪れたいものです。涼しい日に。
 このあと、もう少し進んだところでLAWSONを発見。塩タブ、クーリッシュ、バナナカステラを入手しました。生き返ります。
 ときに、クーリッシュのバニラしか置いていない店舗は怠慢が過ぎるのではないかと勝手な意見が頭によぎります。ここは、メロンかソーダではなかろうか。いやもっと バカみたいに申し上げましょう。いや、やっぱりやめましょう。機会損失でもなんでもない。




 随分遠回りをしたような気がしますが、計画通りのルートで瓦葺伏越にたどり着きます。
 吐口を割と近くで遮蔽物も少なく眺めることができるのが魅力です。そして、その吐口の水がまるで淀んでいるかのようにのっぺりとしているところがこの伏越の魅力です。伏せ越す時点で分流がなされているのも面白いところですが、まるで沼のような雰囲気の吐口に、そこの深さを思わされ、引き込まれそうな恐怖を頭の中に想起されられるのです。すぐ下流ではふつうに流れを認識できるのも不思議なところ。ミステリーな雰囲気を感じる涼のスポットと言えましょう。
 伏越の周辺には瓦葺掛樋史跡公園が整備されています。伏越になる前は煉瓦造の水路橋で見沼代用水は綾瀬川を越していました。現在は川にかかっていた部分は取り壊されていますが、岸沿いに積まれた煉瓦の跡が両岸に残っています。これがいい雰囲気なのです。





 休憩もかねて、川の方に突き出た煉瓦の突端に腰を下ろししばし川面を眺めます。
 何も思いつきません。ただただ、飛びゆくトンボがシオカラかギンヤンマか⋯まあいいや、穏やかな流れを前にぼんやりと過ごします。ふと、青い閃光がぴぴぴと走ります、カワセミです。いいですね。でも今日はレンズを構えるのはやめておきましょう。気だるく蒸してはいますが、程よく曇って緩やかな風があるおかげで、このままじっとしていたいです。

 が、そろそろお家に帰って家事の続きと、何よりも布団を取り込まねばなりません。夕立などあったら、悲劇が生まれます。そう思いつくと ペダルに力が入ります。




 帰りは鴨川を経由して帰ろうかと思いましたが面倒くさくなって普通に道路を通って帰ります。
 踏切で引っかかりますとちょうどいいアングルで電車が来ることに気がつきまして、 私は 撮り鉄ではないですがちょっとここでカメラを構えます。ちょうどいいタイミングでシャッターが押せるかどうかの 運試しです 。ちょっと楽しい、くじ引き 感覚。

 雨に降られることなく 自宅に帰りつける確信が取れた荒川沿い。もうしばらくすれば 穂が出るであろう 田畝が青々としています。
 あとは帰宅して掃除機かけて 各種 掃除して、お洗濯もして明日に備えます。なんだかまめになった気がします 最近。

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