小石川植物園


 



 レシートの旅で谷中銀座を訪れたその帰り。せっかく天気も良いのですし、都立公園でも寄っていこうかと思い至りまして行先を考えます。六義園、向島百花園、小石川後楽園などが候補に挙がりますが、そういえば小石川植物園にはまだ行ったことがなかったと思い当たります。都立公園は昨年の150周年ラリーで一通り尋ねたことがあるのです。…八丈島以外は。

 ゆうても、植物園ですからそんなには混雑していないだろうと甘い気持ちで選んだ小石川植物園。
 結果は真逆。入口から行列。駐輪場は臨時エリアも増設。その増設エリアにも100mほども自転車が並んでいます。どんだけ人がいるんですか?

 答えは明快。ソメイヨシノ林がちょうど見ごろで桜の木の下には、多くの家族連れがレジャーシートを広げ憩っています。そういうのが許されるタイプの植物園なのですね。もしくは、そのように解放されたエリアなのでしょう。六義園とかよりも自由度が高いのではありませんか。これは驚きました。
 私は、ソメイヨシノにはそんなに興味はありませんし、静かに桜の林を離れます。桜林の南側には山吹が静かに咲き誇っておりました。
 


 歩いていると期間限定開放の高山植物園を抜けて歩きます。岩場を再現し水源を地下に埋め込むなど結構な手間のかかった施設だそうです。ニリンソウやハナニラがわっさわさ。


 斜面を降りると池があり、ほとりには見事な百日紅。その先は梅園となっていました。見ごろは数週間前でしたでしょうか。西の方には日本庭園、その向こうに東大総合研究博物館小石川分館の建物が見えます。雰囲気のある素敵な建物です。
 そういったものを今回はスルーして、針葉樹林が多く植えられている北側へ向かい斜面を登ります。

 セコイアなどの巨木が多く植えられた区画。これが都内だというのだから素直に驚きます。歴史があるだけに樹木も年輪を重ねたものが多いのでしょう。
 一般公開のお約束。この木はなあに?の看板に心が和みます。えーと・・・ヒノキ。
 さらに進むとヤブツバキの見事な木々が集まっているエリアにたどりつきます。ちょうどそこには数羽のシジュウカラが椿の蜜を花粉にまみれながら一心についばんでおり、双眼鏡もいらない距離、しばらく見入ってしまいました。
 すると背後から、可愛らしい鼻歌でダースベイダーのテーマが聞こえてきます。思わず小さく吹き出してしまう。どうやら学生さんらしいカップルで、彼女のほうが口ずさんでいたようです。微笑ましい。女の子の鼻歌は良いものです。



 シジュウカラとスターウォーズが去った後、歩を進めると地面に厚めの殻に包まれた大きなどんぐり状の木の実が地面に散らばっています。上を見上げてもそれらしい木はないなと思っていましたら、遥か上にトチの巨木が大きく枝を広げていました。目先の低木ではなくはるか上から落下したトチの実でした。以前、東北道のインターでお土産用の栃餅を購入し実家の土産にしたところ叔父に好評だったことをふと思い出します。ため息が漏れますね。

天の川


菊更紗

 その先は椿園。残念ながらちょうど花の終わりの時期。花の多くは落ちてしまっておりました。 
 しかし、開花時期の違いでしょうか、天の川・菊更紗などの品種はまだ花に勢いがあるように見受けられました。菊更紗の白と桃色のマーブルな模様はいいですね。天の川の名前は花の色とつき方に由来するのでしょうか。
 調べてみると椿の品種も多種多様で面白い。来年はどこかの椿園にちゃんと時期を見計らって訪ねてみましょう。神代植物公園にもあったはず。品種にもよりましょうが2~3月ぐらいですかね。

 さて、思わぬ人の多さにびっくりしてしまった小石川植物園の訪問でした。都立の庭園と比べて、割とぶっきらぼうな感じがして、気楽でよいですね。流石、研究施設。



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