十万石饅頭とその対価











 特に目的もなく昼前に出かけて、254を北上します。このところの我が休日の腰の重さ、出足の鈍さが嫌になります。

 道中、ふと行田の観光物産館の十万石饅頭は焼き印が忍城という情報を思い出します。いい機会です。確かめに行きましょう。前方後円墳煎餅も気になるところ。

 川島町から進路を荒川方面にふって、吉見町辺りで荒川サイクリングロードに合流します。

 そこでふと気が付きます。サイコンがない。ステムにはブラケットがあるのみで本体がありません。どこだ、どこでだ?

 土手を登るときに落としたか?いや、落車したわけでもないからそんなはずはない。となるとローソンでお茶を買ったときにやられた可能性が一番高いでありましょう。その時、私のマシンのそばにいたのは、白タクっぽいワゴンから出てきた若い娘たちと、ドライバー、あるいは管理の男性。眼鏡のタバコおばさん一人、H車のメーカーのつなぎを着た高低差のある男女。そのいずれかか。全くの民度というか、色々と自分の中の価値観を変容させる事件でありました。幸い、高いものではありませんでしたので再発注をかけます。しかし、本当にしょうもない人もいるものですね。私の中でしょうもないことをしょうもないと評することへのためらいが消える事件でありました。

 さて、荒川を横切り、つつがなく行田市街に到着します。市役所そばの観光物産館ぶらっとが目的地です。忍城址、博物館、公園、レトロモダンな旧忍町信用組合の建物などすべてをスルーして一直線に物産館へ駆け込み、忍城印の十万石饅頭を求めます。ついでに「忍の兵糧 青大豆どらやき」も購入します。忍の兵糧とは良いネーミングです。

 私は、青大豆の和菓子が大好きでございまして、岩手で食べた豆銀糖、熊谷の紅葉屋で作られている(そういえば近所熊谷市佐間)五家宝、松籟味がお気に入りのメイドフロム青大豆です。

 十万石饅頭はいつものパッケージなのでしょうか。開けてみないと忍城印か十万石印かはわかりません。普通に6個入りを購入します。十万石饅頭は薯蕷饅頭として非常に丁寧に作られている感じがします。皮の山芋感が強い。餡も上品でしっかり甘くやっぱり美味しいですね。

 ところで調べてみますと、忍城でおなじみの忍藩は大体のところ松平家と阿部家が当主。石高は十万石でこれが十万石饅頭の由来になっているそうです。十万石饅頭のふくさやは行田に本社がございます。

 今日の目的と思わぬおまけが手に入り、大満足で折り返そうかと思いましたら、物産館の前にキッチンカーが出ております。メニューはフライと焼きそば。フライと言えば熊谷のものが有名です。食べたことのない私はてっきり、さつま揚げとお好み焼きのツーインワンみたいなものとイメージしております。

 時間は14時近く。もう店じまいをしていてもおかしくはないと思いましたが覗いてみると体格のいい店主が鎮座しておりました。フライのみ頼もうかと思いましたが、誘惑に負け焼きそばも注文します。結局のところどちらも美味しそうだったのです。

 行田のフライは油で揚げない。との記載があり、どういうこと?と期待が膨らみます。あとでこれが盛大な勘違いだと判明するのですが。

 しばらくしてパックいっぱいに詰まった、フライと焼きそばを受け取り400円×2=800円を支払います。安い!

 せっかくなのでサキタマ公園まで行って、古墳と武蔵用水でも眺めながらいただくことにします。傾かないようにハンドルに括り付けて移動。まったく緩い街乗りです。

 公園の広場の隅に程よいあずまや、洋風に言うとガゼボ、を見付けまして、ここをキャンプ地とします。ちょっと小高くなったそこから公園を眺めますと、広大な広場に多くの家族連れが遊びます。その向こうにはもっこりとした古墳がいくつか存在しているのですが、もう完全に風景の一部。ただの丘といった認識です。

 花よりお団子、まずはフライをいただきます。薄目のねっとりもちもちしたお好み焼きをふんわり巻いたものという印象。ジャパニクレープ?優しめのソースとネギの風味がアクセントになりたまらない美味しさ。しかも、ボリュームがすごいぞ。

 焼きそばは太麺でこちらも大ボリューム。昨今の高騰により敬遠していたキャベツが程よい歯ごたえで食欲をそそります。これは満腹になる。

 ここで検索してみたところ、ゼリーフライとフライはまた別物とのこと。ゼリーフライはおからやジャガイモを使った野菜あげ饅頭。私が上記のイメージを持っていたものですね。ところがフライは別物で、薄めのお好み焼きというか、粉物というか。フライという名前に引っ張られた勘違いでした。

 堪能し満腹。さて帰ります。







 武蔵用水沿いに下って荒川に出ます。今回は早々に右岸に渡ってから順下していきます。
 道中にはノスリがやたらいる印象。短い区間で2羽と出会います。片方は珍しく地表におりておりましたが、お食事中だったのでしょうかね。
 更に走ると、タゲリもいます。今年はこれで見納めかもしれません。今日はなんだか冠羽がやたら長く見えます。あれ、髪伸びた?

 他にはモズもいましたし、そして春の訪れか、ひばりが囀り飛翔をしながら私の頭の上を通り過ぎます。もうヒバリの時期ですか。農地には背の低い青々とした草むらが出来ており、そこはひばりの格好の隠れ家となりましょう。

 更に走って、伊佐沼にも寄り道。ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、カワウ、ダイサギ、コサギアオサギのレギュラーメンバーは健在です。こころなしかカモ類は数が減ってきたようにも感じます。

 タヒバリも元気。薄暗い中、ドっ正面から高倍率でのぞくとトラツグミと間違いかけます。そんな訳はない。

 他には、セイタカシギが数羽。対岸に移ってちんまりしたシギチがてくてくとしているのを発見。オジロトウネンでしょうか。いつも悩みます。チドリ系ではないのか、後頭部が切れていないし違うでしょう。トウネン?背中の色味が灰褐色ですしこれも違うと判断。イソシギ(翼の根元の切り欠き、大きさ)の特徴とも比べますが大きさが明らかに違と思います。ですが、イソシギの最小金冠がいたなら私には見抜けないかもしれなません。

 最後にちょっと遠くの中洲にオオハシシギ?タシギ?どっちでしょう?が、降り立ちます。シルエット的にはタシギだと思われます。

 さて、低脂肪乳を買って帰ります。ベルクの低脂肪乳はスキムミルクのような風味がしてちょっとお気に入りです。

 追記。サイコンは高いものでもないので発注しておきました。同種同型。



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