【映画】八犬伝

八犬伝 2024年

 てっきり、1983年のジャパンアクションクラブな里見八犬伝のリメイクかと思いながら視聴を開始しました。⋯ぜんぜん違う。
 
 こちらは滝沢馬琴の八犬伝の創作の交々が描かれ、その創造物として出来上がった八犬伝が差し込まれる形です。
 読み物としての八犬伝というより、滝沢馬琴の28年の創作の人生の苦悩を読む伝記のようにたのしみました。四谷怪談の鶴屋南北との問答の下りはそれぞれの信念がぶつかって見ごたえがあります。馬琴の勧善懲悪・因果応報、南北の権悪善懲とは申しませんがありのままこの世の理不尽。私が一番印象に残ったシーンです。
 とはいえ、八犬伝そのものも添え物ではなくちゃんと筋は追えます。個人的には一括りのモチーフとそれぞれ個性のある集団が好物です。
 仁義礼智忠信孝悌の8つの玉に剣士、怪力、鎖鎌、策士、火遁などの個性豊かな面々がそれぞれの特徴を生かして活躍する、かっこいいですね。私の嗜好にあっているのでおのずと評価が上がります。さらに個人的に、佳久創さん(郭源治投手の息子)が犬田小文吾役で出ていたこともうれしい発見でした。晩酌の流儀を見て以来、気になる俳優さんです。

ここで八犬士の名前を記しておきます。完全に備忘録。
犬塚信乃(いぬづかしの)孝、
犬川荘助(いぬかわそうすけ)義、
犬山道節(いぬやまどうせつ)忠、
犬飼現八(いぬかいげんぱち)信、
犬田小文吾(いぬたこぶんご)悌、
犬江親兵衛(いぬえしんべえ)仁、
犬坂毛野(いぬさかけの)智、
犬村大角(いぬむらだいかく)礼。

 現在では犬坂という苗字のみ存在が確認できないとか。

 八犬伝について調べてみますと、2世代3世代にわたる物語の様なのですが、映画は大体たまずさの呪いをはねのけるところまでで一件落着。探してみるも原作に忠実な現代訳はあまりなく大なり小なり圧縮してあるようです。横山光輝の三国志的なものがあればとも思いましたが、ないみたいですね。とはいえ、平岩弓枝さんや、栗本薫さんの現代訳は一度拝読してみたいものです。
 
 実は、PCエンジンHUカードで発売されていたらしい魔界八犬伝SHADAが原作以上に気になっています。データイースト製のARPG。古のものかと思いましたが、2016年にプロジェクトEGG(スイッチのバーチャルコンソール)で配信されているとかいないとか。


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